さて、サルダーナを見にきたんでした。
カテドラル前の広場には、手荷物を真ん中にして円くなっているグループがいくつかできていますが、まだ、待機中。 中に、見学客の胸にシールを貼ってやっている人を発見。「今日、踊りあるんですよね?」と聞いてみると、「音楽が始まったら、踊るわよ」とのこと。 「バルセロナ民族文化協会」というような感じの団体の方で、募金を集めているようです(額は任意)。寄付をした人には、かわいいシールを貼ってくれます。 上の、カテドラルから離れたところに陣取ったグループは、自前のラジカセで音楽をかけて一足先に踊り始めることにしたようです。 始めますよー、の踊り。 このグループがはじめにかけた音楽が、なぜかフレチカンカンのあれ(天国と地獄の序曲)だったので、見物客も一緒にカンカン。 そうこうしているうちに、カテドラル前の楽団が演奏開始。 すると、楽団の演奏に合わせて、他のグループも踊りを開始しました。写真は、一番大きい輪。 サルダーナの音楽は、ゆるい二拍子。演奏する楽隊のことをコブラ(cobla)というようです。特徴的なのが、主旋律を担当している、チャルメラみたいなダブルリード楽器の音。この木管楽器の音色によって、長調の曲は呑気な感じ、短調の曲はやや哀愁を帯びた感じに聞こえます。 踊りは、腕は上げてつないだまま、脚だけをぴょこぴょこ動かして踊ります。割とぴょんぴょんしている。見た目、それほど激しくはみえませんが、ともかく腕上げっぱなしなのは、なにげにきつそうな気が… どうなんだろ。脚も、ちゃんとステップが決まっているようです。 踊りの輪はいくつかあって、観光客も入ってゆるーくやっているところも、お年寄り多めでまったり目なところもあります。 本格的(?)にやっている方々は、靴も、布製の軽そうなものに履き替えています。女性用の靴は、紐をクロスして足首へ巻き上げていくのが、かわいいですね。女子が子供の頃から弱いバレリーナ靴っぽい。 さきの、募金を集めていた女性に、「あの靴はどこで売ってるんですか?」と聞いてみたら、周りにいたスペイン人も混じって「あれは、この近くの、あっちの通りに専門店があって、そこで売ってる」「でも、今日は休みだよ、日曜日だから」と、口々に教えてくれました。Avinyo通りにある La Manual Alpargateraのことですね。日本のガイドブックにもよくのっている有名店なんで、ああ、やっぱり、あそこで買うのかーと思いました。や、そこまで専門店じゃなくて、普通のスーパー(エル・コルテ・イングレスみたいな)なんかでも売ってたりしないかなと思ったのですが、どうなんだろ。 真似してみる人々。いや、でも、サルダーナ、簡単そうに見えて、結構難しいと思います。拍の取り方がちょっと不思議で… 曲の拍とぴったり合ってるようにも見えないし、ステップの1サイクルが曲の1サイクルともずれてるように見えるんですよね(私のリズム感がおかしいのかもしれないんだけど)。それなのに、全員のステップはぴったりあってるんで… どういうことなんだろう。結構、長い間見てたんだけど、私は全然わからなかったです。 踊りのうまさでは、はじめにフレンチカンカンをかけたこのグループが一番でした。女性の膝下から足首にかけての絞まり方が全然違う! ここはかなり本格的にやっているサークルとみた。全員、あの靴をはいているし。 カテドラルに近いほうの大きな輪のほうは、もっとゆるくて、通りすがりにちょこっと混ぜてもらってもよさ気な雰囲気でした。 のどかな日曜日の午後らしく、楽しいサルダーナ見学でした。 参考までに You Tube でお借りした画像を載せてみます。どうでしょう、これ、結構ステップが難しいと思うのですが…
by koshiba841
| 2012-10-19 16:12
| '12 May スペイン旅行
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